2014年06月29日

●臨床検査とは(2)

●臨床検査の精度

1970年代、米国の疾病対策センター(CDC)が米国の検査室で発生したミスの調査結果を発表したことがあり、それによると検査ミスは全体の1/4以上もあった。

細菌検査 10〜40 %のミス

臨床生理検査 30〜50%のミス

血液型検査 12〜18%のミス

血液検査(ヘモグロビン・血清電解質の検査) 20〜30%のミス


臨床検査データの精度があまりに低いので、メンデルソンは臨床検査というのは「占いの儀式」だと形容してみせた。

しかもこの数字はあくまで米国で最高レベルの検査室のものであったので、中程度以下の、質の低い検査室はもっと頻繁にミスをしていたと考えられ、米国全体での数字はもっとひどいものだったと考えられる。

医者は「念のために詳しく診ておきますから検査を受けてください」と患者にしつこくすすめる。

患者は検査をすることによる健康リスクを犯したうえに(侵襲を受け、健康を損なうリスクがつきまとう)、お金を余分に出費させられることになる。

何か奇跡のようなことが起きて、たまたま検査で正確なデータが得られたとしても、それを医者が誤診してしまう可能性がかなりあるとメンデルソンは指摘した。



●臨床検査の分類

病気の有無や診断を目的に行われる検査が臨床検査である。

問診(医療面接)や視診・聴診・打診・バイタルサイン(体温・脈拍・血圧・呼吸数など)・身長体重測定・腹囲計測なども広い意味では検査ではあるが、一般的には検体検査・生体検査などが臨床検査と理解されている。

画像診断や病理診断も臨床検査に含まれることがある。


健康診断、学校検診、職場検診、医療機関外来での検査、病気かどうかを調べる検査、病名を決めるための検査、病気の程度を調べる検査、治療方法を決定するための検査、治療効果や再発を調べるための検査などさまざまな検査が含まれる。


●診療報酬における検査

保険医療機関等では医療費の内容の分かる領収証が発行される。

領収証の検査の欄には診療報酬で定義された臨床検査の点数が表示されている。

医科診療報酬では検体検査料、生体検査料、診断穿刺・検体採取料、薬剤料、特定保険医療材料料等から算出された点数である。

検体検査には尿・糞便検査、血液学的検査、生化学検査、免疫学的検査、微生物学的検査等が含まれている。

生体検査には呼吸循環機能検査、超音波検査、監視装置による諸検査、脳波検査、神経・筋検査、耳鼻咽喉科学的検査、眼科学的検査、皮膚科学的検査、臨床心理・神経心理検査、負荷試験等、ラジオアイソトープを用いた検査、内視鏡検査等が含まれている。

なお病理学的検査は2008年4月の改定で、検査の項から病理診断の項に移っている。

posted by ホーライ at 06:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨床検査の基本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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